VAC-V1 (EX) ガス透過率試験機(差圧法)

VAC-V1 (EX) ガス透過率試験機は差圧法に基づいており、一般的な気体だけでなく、有毒、可燃性、または爆発性の気体の透過率を測定するための専門的な用途に適しています。

VAC-V1 (EX) は、プラスチックフィルム、複合フィルム、高バリア材、シート、箔などのガス透過率、溶解係数、拡散係数、および透過係数を、さまざまな温度条件で測定するのに適しています。

特徴

• 試験機はLabthinkの最新の分離型制御設計を採用しており、本体と制御モジュールを完全に分離することで試験の安全性を確保します。
• 可燃性、爆発性、有毒な気体の透過試験に対応しています。
• ガス透過率、透過係数、溶解係数、拡散係数を同時に測定できます。
• 広範囲かつ高精度の液体循環温度コントローラーにより、さまざまな試験条件下での試験が可能です。
• 2種類の試験プロセス判定モードを搭載: プロポーショナルモードとファジーモード.
• 高透過性材料の試験要件に応じて、試験範囲の拡張が可能です。
• 任意の温度でデータフィッティングができ、極端な条件下での試験結果も容易に取得できます。
• PC制御により、試験プロセスは自動で完了します。
• 迅速な校正を可能にするリファレンスフィルムを用意しており、試験データの精度と汎用性を確保します。
• RS232汎用データポートを搭載しており、データ転送が容易です。
• 試験機はLystem™ Lab データ共有システムと互換性があり、試験結果やレポートの一元管理が可能です。

試験原理

VAC-V1 (EX) ガス透過率試験機は差圧法に基づいて設計されています。試験片は、上部試験チャンバーと下部試験チャンバーの間にセットされます。まず、低圧側チャンバー（下部試験チャンバー）が真空引きされ、その後、システム全体が真空引きされます。目的の真空度に達した時点で下部試験チャンバーを閉じ、一定圧力の試験ガスを高圧側チャンバー（上部試験チャンバー）に導入し、2つのチャンバー間に一定の圧力差（調整可能）が形成されます。この圧力勾配により、ガスは高圧側から低圧側へ試験片を透過します。下部試験チャンバーの圧力変化をモニタリングすることで、試験片のガス透過特性を測定できます。

規格適合

本試験機は以下の国内外の規格に準拠しています： ISO 15105-1, ISO 2556, GB/T 1038-2000, ASTM D1434, JIS K7126-1 and YBB 00082003.

アプリケーション

技術情報

構成

標準

本体、温度調整器、PC、専用ソフトウェア、専用サンプラー、真空グリース、高速定量フィルター紙、真空ポンプ

オプションパーツ

サンプリングブレード、真空グリース、真空ポンプオイル、高速定量フィルター紙

備考

試験機のガス供給ポートはΦ6 mmのPUチューブです。ガス源および蒸留水はユーザー側で準備する必要があります。